ブナの木床 |
おはようございます。
冬至が近くなり、今日は雨ということもあり出勤時は、まだ暗くて
ヘッドライトを点灯して出勤してきました。
今日は東京オリンピックの二次抽選募集の結果発表日で
「当たって」と祈るばかりです。
さて本題、家づくりについてです。
家に使用される木は、特等、特一、上一等、一等など
非常に細かく分類されています。
国土の大部分を森林に覆われている国なので
木を観る目が効くのでしょう。
他国にはないのではないかと思います。
「家を建てるので木のことを勉強しようと思う」
という言葉を何度か聞いたことがありますが
「やめた方がいいと思う」
と伝えるようにしています。
「家を建てる前にフラフラになりますよ」
ということも併せて伝えています。
木を勉強しようとすると、更に木の樹種という要素が加わります。
ヒノキやスギといった流通量の多い針葉樹
針葉樹の中にはサワラやヒバといった希少性があり流通量の少ない木もあります。
広葉樹にはケヤキやサクラといった昔から階段や床の間材として
用いられてきた木もあります。
私は木が好きで世界中のいろんな木をみてきたので(もちろん日本で)
おおよその木は見ただけで樹種がわかります。
特に、床材として使用する木は国内産を筆頭に
世界の木の産地として名高い北欧、シベリア、北米といった寒冷地だけでなく
南米、アフリカ、東南アジアにも床材として適切な優れた特長を持つ木があり
そういったもの全てを見て言い当てることができるかというとそれは不可能で
木の勉強もほどほどにしておく必要があります。
以前に最初から最後まで全て自分でしていこうとされた方がおられ
それが希望でしたのでそれに従って
設計も工事も全てやっていたのですが
最後は病気になられてしまいました。
前置きが随分と長くなりましたが、今年に建てさせていただいた現場では
床にブナの木を採用しました。
ブナはきめの細かい樹種で、年輪がほんとど目立ちません。
床は無垢の木がいいけど木の表情が際立ったものは苦手という方には
スッキリとした表情のブナがいいかもしれません。
私も個人的に好きな木です。
では。
.