2019年 11月 28日
迫力がでるまで |
昨日に続いて先日にOB邸へ行ったときのことです。
この家は前回の消費増税前に完成した家です。
写真を撮ってくるのを忘れたので新築時の写真です。
この家の床はナラという広葉樹の木です。
この木は新築時は色がうすいのですが
完成から年月を経ていくと色が濃くなっていきます。
チープなものは時間が経つと劣化していき
見るにたえられなくなっていきますが
本物の木は新築時より良くなっていきます。
新築から20年も経過すると傷もでてくるでしょう。
そうなってもほんの少し手を入れると
無垢の木はそれに応えてくれます。
永い年月の間、使いこまれた本物だけが持つ
生き物にも似た迫力のようなものを感じることができます。
永く愛着の持てる家にするには
ひたすら使いこんで、くたびれてきたなと感じたら少し手を入れる。
これを繰り返していけば、いつまでも愛着を持ち続けて
暮らしていくことができます。
京都に実相院というお寺があります。
そこは磨かれた床に庭のもみじが映る「床もみじ」があります。
同じことは諸事情でできないとしても
手を入れれば無垢の木は独特の艶が生まれます。
目指せ実相院でしょうか。
では。
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by sumaii-shiga
| 2019-11-28 17:37