2016年 11月 30日
木の外壁 |
新建材が普及する前の日本の家では、
外壁には漆喰や杉などが広く使用されていました。
しかし、窯業系のサイディングが登場して以来、
このような仕上げの家は少なくなってしまいました.
「外壁を木にしたいけど、木は腐るのでは?」
こういった心配をされる人が多いのですが
きちんと工事をすれば心配はありません。
流行に左右されない木ならではの深い味わいは
年月の経過と共に、愛着のある家になります。
下の写真は、山手工房でよく使用する下見板。
下見板の場合、一枚ごとに段差があるため水切れがよく、
木の乾燥状態を保ちやすくなります。
過去には、こんな感じで工事をしたことがあります。
次が目透かしのパネリングで、縦張りの外壁に使用します。
一枚一枚の板の間に、上から下まで四角い溝がとおります。
節がありますが、抜け節にならなければ、何の問題もありません。
最後は、三角の溝があるパネリング。
こういった形状の場合、どちらかというと縦張りに向いています。
樹種はいずれもタンニンを多く含む杉。
タンニンは白蟻や腐朽菌にたいする抵抗力を持ち
簡単には腐りません。
写真のように、木肌をラフに加工すると
木部保護塗料が内部にまで浸透しやすくなり
耐久性が高まります。
木部保護塗料はオスモ、キシラデコール、ウッドロングやその他、
好みに従って何でもかまいません。
塗料の小さな差異を気にすることより大切なことは
屋根を低く深く掛けることで塗料の色落ちをなくし
木の裏側にしっかりと通気層を確保して乾燥しやすくすること。
細かな留意点はその他にもいくつかあるのですが
これらに気を配っておけば、旧東海道沿いに建ち並ぶ町家のように
年月が経過しても経年美を発揮しながら、
しっかりと残り続けてくれます。
.
外壁には漆喰や杉などが広く使用されていました。
しかし、窯業系のサイディングが登場して以来、
このような仕上げの家は少なくなってしまいました.
「外壁を木にしたいけど、木は腐るのでは?」
こういった心配をされる人が多いのですが
きちんと工事をすれば心配はありません。
流行に左右されない木ならではの深い味わいは
年月の経過と共に、愛着のある家になります。
下の写真は、山手工房でよく使用する下見板。
下見板の場合、一枚ごとに段差があるため水切れがよく、
木の乾燥状態を保ちやすくなります。
過去には、こんな感じで工事をしたことがあります。
次が目透かしのパネリングで、縦張りの外壁に使用します。
一枚一枚の板の間に、上から下まで四角い溝がとおります。
節がありますが、抜け節にならなければ、何の問題もありません。
こういった形状の場合、どちらかというと縦張りに向いています。
タンニンは白蟻や腐朽菌にたいする抵抗力を持ち
簡単には腐りません。
写真のように、木肌をラフに加工すると
木部保護塗料が内部にまで浸透しやすくなり
耐久性が高まります。
木部保護塗料はオスモ、キシラデコール、ウッドロングやその他、
好みに従って何でもかまいません。
塗料の小さな差異を気にすることより大切なことは
屋根を低く深く掛けることで塗料の色落ちをなくし
木の裏側にしっかりと通気層を確保して乾燥しやすくすること。
細かな留意点はその他にもいくつかあるのですが
これらに気を配っておけば、旧東海道沿いに建ち並ぶ町家のように
年月が経過しても経年美を発揮しながら、
しっかりと残り続けてくれます。
.
by sumaii-shiga
| 2016-11-30 18:28
| 本物の自然素材